デザインで人と人をツナグ! フリーランスデザイナー前田佳奈さん

「心にエンジンを持つ人と一緒に山形をアップデートしたい」という「山形ナリワイプロジェクト」の想いを形にしたサイトロゴ。それをデザインしたのが、フリーデザイナーの前田佳奈さん。デザインをナリワイとしながら2歳のお子さんを持つ前田さんにお話を伺いました!

フリーデザイナーの前田佳奈

「心にエンジンを持つ人と一緒に山形をアップデートしたい」という「山形ナリワイプロジェクト」の想いを形にしたサイトロゴ。それをデザインしたのが、フリーデザイナーの前田佳奈さん。デザインをナリワイとしながら2歳のお子さんを持つ前田さんにお話を伺いました!

新たな挑戦を始めた4月

-まずはご自身の「ナリワイ」について教えてください。

前田佳奈さん(以下、前田):グラフィックデザイン全般をナリワイとしています。印刷に回す前のチラシや名刺、あとはロゴのデザインなどですね。この「山形ナリワイプロジェクト」のロゴも担当しています。

ただ、ロゴや名刺などのデザインを始めたのはこの4月なんです。

-最近の話なんですね!

前田:はい(笑)。7年ほどフリーランスで仕事をしているのですが、メインはスーパーのチラシ制作でした。

チラシの仕事は納期が非常にタイトなんですが、ずっとやっているうちに作業ペースがあがったことに加え、この春から子どもが保育園に通い始めて、時間が空くようになったんです。

時間に余裕が出て「さてどうしよう」と考えた時に、手堅くチラシ制作の仕事を増やすか新しい挑戦をしてみるかと思い、新しくロゴや名刺のデザインを始めました。

-「新しいことをやろう」と思ったきっかけはあったのでしょうか。

前田:ここ2年くらいは酒田のコワーキングスペースで作業をしているのですが、そこで他のフリーランスや学生など、色々な人に出会ったんです。中には農家の方もいました。

様々な職種の人に会ったことが刺激になり、「新しい挑戦をしたい」という気持ちになったきっかけの1つかもしれません。

フリーデザイナーの前田佳奈

得たものはゆとり

-1日の流れはどんな感じでしょうか。

前田:割とゆったりですね。大体朝7時頃に起きて子どもに朝ごはんを食べさせ、保育園に送っていくのが8時半頃。それから12時くらいまでは、家事をしたり家で仕事をしたりしています。

今はチラシ制作の仕事が中心なのですが、それは昼頃からコワーキングスペースに行って、集中して5時間ほど作業をします。

-その後はお子さんを迎えに?

前田:そうですね。私が行けない時は同居の母に頼むこともあります。

以前は仕事を詰めてしまっていましたが、子育てにしても母に何か頼むにしても私の都合だけでは成り立たないので、時間に余裕を持たせるようになりました。結果として毎日にゆとりが得られました。

ひらめく瞬間に喜びがある

-ナリワイをやっていてよかったと思うのはどんな時でしょうか?

前田:頂いたデザインのお仕事で、お客さんの要望を自分なりにかみ砕いて表現できた時でしょうか。

難しい案件に頭を悩ませている時はつらかったりもするのですが、ある時「はっ!」ってひらめく瞬間が来るんです。その時は「やっててよかった」と思います。

-心がけていることはありますか。

前田:とにかくお客さんの要望を聞くことです。「お任せします」と言われることもよくあるんですが、そういうパターンは上手くいかない場合が多いので。

「任せる」と言われても、お客さんの好きな色などの情報をとにかく聞き出します。主役は私ではなくあくまで依頼してくださった方。「自分」をデザインの中に出さず、お客さんに寄り添ったデザインを意識しています。

とにかく小さなことでも踏み出してみる

-現在のナリワイに関して、ご家族はどのように思っていますか。

前田:非常に理解してくれています。4月から新しい挑戦を始めた時は特に反対されることもなく、夫は「いいね、やってみたら」という意見でした。

まあ、反対されていたら「どう説得しようか」という方向に行ったたと思いますが(笑)。

-仮に反対されていたら、どうしたと思いますか。

前田:「やってみなきゃわからないから、まずやらせて」と言ったと思います。

-とにかく挑戦することが大事でしょうか。

前田:そうですね。やってみないと何も分からないし、やりたいことをやらないまま終わる後悔の方が大きいと思います。

小さな一歩でいいんです。例えば「アクセサリー作りが好き」という人なら、地元のバザーやネットでまずは1つ売ってみるとか。「できた!」という達成感を1つでも多く経験することが大事だと思います。

もちろんすぐに結果が出ないこともあると思います。そういう時は種まきの時期だと思って続けてみる。それでも本当にダメだったり他のことに興味が出たら、別のことを始めてみたらいいのではないでしょうか。

とにかくやってみる!これが大事だと思います。

デザイナーとしての夢とママとしての夢

-ナリワイに関して、今後の展望を教えてください。

前田:関わった作品が増えたら、ギャラリーを借りて個展を開きたいなと思っています。

デザインでいうと、山形県は東京に後れをとっているところもあると思います。でも作品展を開くことで地元の人に伝えるとか、デザインを通して人と人のつながりの場が作れたらと思います。

-ご自身の今後に関してはいかがでしょうか。

前田:やりたいことは諦めずに挑戦していきたいと思っています。

また、私が仕事をする姿を見た子どもに、「将来はママみたいに好きなことを仕事にしたいな」と思ってもらえたらと。

自分の子どもには、自分の力で好きなことを見つけて、その夢に向かってほしいと思っています。「あれしなさい、これしなさい」と親の理想を押し付けることはしたくないので。

だからこそ、人生の先輩としてお手本になれるよう、頑張りたいです。

フリーデザイナーの前田佳奈

小さいお子さんを持ちながら新しい挑戦を始めた前田さん。ママとしてもデザイナーとしても、「人」をとても大切にしている方でした。「やりたいことは諦めずに挑戦する」と優しく話す姿が印象的で、ふわりとした雰囲気の中に芯の強さを感じました。これからの挑戦にも期待しています!